ギャンブルの鬼


ギャンブルの鬼について書いて欲しいとの要望があり。
このサイトに要望があるなんてめったに無いことなので書いてみることにする。
ただネタが弱いから面白くできるかは不明。
章名についてはあるゲームからパクってます。


序章 暇な日々

私はやることがなくなっていた。
暇で暇でしょうがなかった。
それというのもすべての車をフルチューンし終えてしまったからだ。
ダイヤの杯を売っては車を購入し、チューンしてEFIの最適値を探し出す。
すべての車種について終えたとき、なんともいえない虚無感に襲われた。
しかし、やめればいいものの、ついついSFCの電源を入れてしまう。
そのころは、特にやることが無いときは高速麻雀で憂さ晴らしをしていた。
その日は珍しく弱い相手以外とでもやってみようかと思い、上位陣に目を向けた。
そこに、奴はいた、ヤスさんは。
そしてギャンブルの鬼の存在を思い出した。
RR-Zの集大成として、最後にギャンブルの鬼をクリアしてみることにした。
暇をつぶすにはちょうどいいだろう。
しかし、まさか後にあのような出来事があるとは。


第1章 開かれた賭場

早速プレイ開始。
ギャンブルの鬼には数種類のギャンブルが存在するが、私は迷うことなく麻雀を選んだ。
麻雀ならいつもやってるし、ほかのものより少しは楽しいだろうと考えたからだ。
相手は当然ガリ勉と丸坊主は確定。
あとはその日の気分によって決定する。
ルールはなんでもありの飛びあり。
これで少しでも回転を良くする。
早速打ち始めるが、やっぱり弱い。
何回か飛ばして100万程度稼いだところで飽きたので終了。
今日はやめようと思い、おうちに帰ってセーブする。
「OK」ヤスさんにOKと言われればセーブはできていることだろう。
念のため数回OKを貰ってからその日は電源を切った。
次の日に人間不信に陥るとはこのときは想像もできなかった。


第2章 データたちの行方

次の日、また麻雀でもやろうと思い、SFCの電源を入れる。
ギャンブルの鬼を選択し、ロードする。
すると画面にはちゃぶ台をひっくり返すヤスさんが映し出された。
今日もヤスさんは元気だなあ、っておい、ちょっと待て。
何でまたオープニングが始まるんだ?
昨日のセーブデータはどこ行ったの?
私はセーブデータが飛んでしまったのだと考え頭の中が真っ白になった。
麻雀で散々相手を飛ばしたが、最後に自分のデータを飛ばされるとは思いもよらなかった。
また一からやり直し、RPGも含めて数十時間コースか、こりゃ。
いったんリセットしてとりあえず本編だけでもクリアしておくことにする。
そうしないとギャンブルの鬼クリアできないし、っておい、今俺ギャンブルの鬼やって無かったか?
慌ててストーリーモードのデータを確認する。
ちゃんと三つともデータが残ってる。
ランキングのデータも生存確認。
てことはギャンブルの鬼のデータだけ消えてる?
私はふといやな予感がしてもう一度ギャンブルの鬼を再開。
ちょっと金を使ったあとにセーブしてみる。
OKがでたのだがその後もしつこくセーブ。
何度もOKを貰ってから一度電源を落とし再開してみる。
そこにはちゃぶ台をひっくり返すヤスさんの姿が映し出されていた。
もしかして、セーブできないんですか?
ヤスさんに人を信じるとギャンブルで勝てないということを身をもって教えられることになるとは。
今後一切こいつのいうことは信用できない。
私は大きな方向転換を強いられた


第3章 金の卵

さて、ヤスさんのいうことが信用できないということは、一度も電源を切らずにクリアしなければいけないということである。
これを成し遂げるには、時間効率が高く、何よりも肉体、精神両方において負担が少ない方法を生み出さねばならない。
金の卵を探さなければならないのだ。
RRのRPGだったら金粉女を狩りつづければあっという間に1000万くらいは稼げるのだが、残念ながらどこを見渡しても金粉女はうろついていそうにいない。
ここはしっかり戦略を練る必要がありそうだ。
まずカーレースは論外。
一回のPET額が大して高くなのに運任せではいつまでたっても稼げない。
麻雀も考えたが、さすがに延々と麻雀をやりつづけるのは疲れる。
となると残りはパチンコ。
パチンコならハンドル固定で延々と打ちつづけられるから大丈夫。
なわけがない。
パチンコはそんなに甘くない。
最低でも権利満タン中の止め打ちぐらいはしないとまずいはず。
あと引き際を見定める必要もあるのでほっとけば稼げるという甘いことなどあるはずが無い。
しかしほかにやるものも無いし、とりあえずやってみることにした。
そこで、私は見つけたのだ。
金の卵を


第4章 暗黒の支配者

取り合えずパチンコを打ってみることにする。
機種はルミナスロードを選択。
攻略本によると一発当たると稼ぎがでかいらしい。
適当に玉を買っていざスタート。
実際打ってみると、結構入賞チェッカーに入ってリールが回る。
すぐに止めないと玉がもったいない。
そしてしばらくすると、大当たりがきた。
1回目のボスを倒すことができ合計5000発ほどを入手。
結構効率がいいのかな、これ。
とりあえず続けることにする。
でもだんだん画面を見ているのが面倒くさくなってきた。
やっぱりパチンコだけで稼ぐの無理だよなあ。
私は権利が満タンになっても止めるのをやめ、ボーっと覗いていた。
しばらくして、あることに気づいた。
あれ、玉が減ってなくね、つか増えてね?
そうである、大当たりしていないのに玉が増えているのである。
なんとこのパチンコは入賞時の出玉だけで儲かるという、とんでもないパチンコ台だったのである。
さすがゼロヨンチャンプの世界である。
誰がどう見てもあほ面な銀ダマ親父がドル箱を抱えられるのも納得できる。
この瞬間、私の戦略は決定した。
すぐさまリモコンを手に取り、テレビの電源を落とす。
もう夜も遅かったので布団にはいって寝ることにした。
しかしパチンコは終わらない。
暗黒の中、金はどんどん増えていく。
私は次の日を楽しみにしながら眠りに落ちていった。


終章 祈り、そして希望

目がさめた。
とりあえず様子を見に行く。
昨日は特に気にしなかったが、今回の作戦には実は二つの不安な点があった。
まず一つ目は本当に儲かりつづけるのかということ。
いざテレビの電源をつけてみたら玉がすっからかんになっていたというのではお話にならない。
二つ目はおかんだ。
おかんという生物は妙に電気代というものを気にする。
あらゆる光物を消したがるという習性があるのだ。
しかもそれがゲーム機だったらなおさらだ。
下手をすればACアダプタを押入れに隠されてしまうかもしれない。
そうなったら最悪だ。
いちおうLEDにところに紙を乗せて、対策は施しておいた。
SFC本体は基本的に無音なので大丈夫だろう。
ただアダプタはジー音がするので完全に大丈夫とはいえないが。
とにかく私は計画が無事成功していることを祈りながら、SFCの元へと向かった。
もう何度も見慣れたSFC。
しかしこの日はなんとなく普段とは違うオーラをかもし出しているように感じられた。
真っ先に本体の状態を確認する、電源はついている。
一気に希望が見えてきた。
しかし油断はならない、儲かっていなければ無意味なのだ。
テレビをつける。
とそこには見慣れた商店街が映し出されていた。
理解に苦しむ。
いったいなにが起こったのか。
作戦は失敗だったのか。
最後の希望も見事打ち砕かれるのか?
が、所持金の項目を見て 私は狂喜乱舞した、信じられないほどの金額となっていたのだ。
すぐに考察してみる。
おそらく打ち止めになって店から追い出されたのだろう。
よく見ると目標金額も増えている。
勝手にイベントでも進行したのだろうか。
そんなことはどうでもいい。
このまま何度でも打ち止めまで打ちつづけるのみだ。
エンディングに到達するまで。
このあとは作業の繰り返しだった。
パチンコを仕掛けてはテレビの電源を切ってそのまま放置。
日中はやることが無くて暇で暇でしょうがなかったが、我慢した。
そして数回繰り返したしたある日のこと、とうとう一億円がたまった。
ヤスさんもハッピーエンドで一家は幸せになりましたとさ、終わり。
やっと終わった。
当然ほかのゲームはできないので、暇で暇でしょうがなかったが終わってしまえばこっちのもの。
感慨に浸った後、私は激闘の日々を振り返ってみた。
そこで思い出してしまったのだ、ギャンブルの鬼をやり始めた理由を。
そして気が付いてしまったのだ、暇がまったくつぶせていない自分の現状に。
私はリセットボタンを押し、コントローラーを手にとって、麻雀をはじめた。
相手はもちろんヤスさんだった。


あとがき

全部記憶で書いたんでかなりいいかげんな出来だと思われます。
あとで修正しますんで。
書いておいて言うのもなんだけど、文章がくどくて人によっては嫌悪感を覚えるかも。
あと強引に章題を文章に組み込んだから不自然な点がかなりある。
だめだな、こりゃ。
まあ読んでみて不快になったら記憶から抹消してください。
しっかしセーブできなかったのって私のROMだけなんですかねえ?